童話作家 童飛鳥氏からの嬉しいお便り

読者の中には、カナダと日本を中心に世界で活躍する童話作家・童飛鳥氏をご存知の方は多いに違いない。

 

 

すでに何冊もの本を出版されていることから、氏の書籍をお持ちだったり、或いはお読みになった方は数限りおられる筈。

私はトロント時代にお知り合いになり、付かず離れずお付き合いをさせて頂いた。

 

氏を紹介する数ある記事の一編:

http://www2.bitslounge.com/a00_interview/2004/0204_wara.html

 

 

以下の童話は高円宮妃久子様の書かれたお話しに飛鳥氏が絵を描かれた一冊

 

 

ご出身は四国の香川県で、40余年カナダに居を構えてご活躍の後、この春故郷に戻られて日本を基点にされながら、新たな芸術活動を展開され始めた。

 

是非一冊お届けしたいとお送りした訳本に対して、引っ越されたばかりでお忙しい折りにも関わらず、以下のようなお礼のご返事を頂いた。

 

 

敬子さま

 

『希望の国カナダへ・・・夢に懸け、海を渡った移民たち』の本が届きました。お手配恐縮しました。

 

 

早速「春うららかな書房」の原 生様にはお礼の電話をしましたが、留守でしたのでお礼の言葉のみお伝えしました。敬子さんにも早くお礼の気持ちを伝えなければと思いましたが、やはり本に目を通してからの方が良いと考えましたので、ご報告が遅くなりました。 

 

 第一部「歴史:ビクトリアの日本人」、第二部「縁の地」を拝読しながら、原作者のアンリー/ゴードン・スイッツアーご夫妻の入念な資料を元に徹底した取材を通して得た貴重且つ希少な情報を元に纏められた内容の日系史に驚き感動しました。

 

 私が知るカナダの日系人に関して書かれた本に最初に出会ったのは新保満氏の『石をもて追われるが如く』、ジョイ・コガワ氏の『おばさん』、高島静江氏の『強制収容所の子供たち』等でした。

 

 ですからこれほど入念に戦前をずっと遡って綴った日系人に関する書籍には出会わなかったので、とても興味深く読ませて頂きました。

 

 第三部の「個人の歴史」もよくもこれだけ多くの方達の生い立ちから生き方までも調べ上げたことに作者の熱意が感じられました。

 

 私自身40年前に渡加した際、トロントで一番最初に出会ったのは新移住者ではなく戦前から移住された一世の方達でした。

 

 そのきっかけはこの物語にもでてくる日本語新聞「New Canadian紙」に「ニッポニアホームへ慰問に行くバスに未だ残席あります」の記事に目が止まり参加しましたが、新移住者は私一人でした。

 

 そんなご縁から一世の方達との触れ合いの機会が増え、特に和歌山県出身の西岡小菊さんとは親しくお付き合いをさせて頂き大変お世話になりました。

 

 西岡さんの旦那様はスティーブストンで漁師として成功を収め、三隻の船を持っていましたが、第二次大戦勃発後三隻の船は真っ先に没収されたというお話を伺い、一世の方達を通してカナダにも戦前から移住した日系人がいらしたことを初めて知り、日本の教科書には南米やアメリカに移住した方達の歴史しか書かれていなかったので、己の無知を恥じました。

 

 そういう意味でもこの第三部の「家族の物語」はとても興味深く読ませて頂きました。

 

 それにしてもスイッツアーご夫妻の大変な労作の翻訳に取り組まれた敬子さんの日系史に関する大変な熱意とご努力、そして敬子さんに賛同して協力して下さった16名の方達や美智子さんにも敬意を払いたいと思います。

 

 素晴らしい本に纏まっていると思います。日系人に関する内容の書籍に限らず、カナダに関する本が出版される度に思うのは、なかなか日本の読者に浸透していかないことです。

 

 長年の友人の佐藤アヤコ教授(明治学院大学、日本ペンクラブ理事)は長年Joy Kogawa、Kerry Sakamoto、Margaret・Atwood(佐藤教授が3冊日本語に翻訳)、Michael・Ondaatje等カナダ人作家の作品を日本に紹介したり、明治学院大学に招いて講演やシンポジュームなどを企画、主催し、また日本人作家・阿刀田 高、赤川次郎他を国際交流基金を通してカナダに招聘したり、両国の文化交流にとても協力的です。

 

 その彼女が「カナダの文学は地味なので、日本の出版社がなかなか取り上げてくれないのよ」とよく嘆いていました。同じ日系史でも南米や米国に関しては多くの書物が出版され、それらの作品の幾つかは映画化もされています。

 

 この『希望の国カナダへ・・・』も脚本家のどなたかが興味を示して映画化されるともっともっと注目されるような気がします。

 

〜中略〜

 

 最後に、本の内容ではなく、装丁に関して気付いたことを述べさせて頂けるならば、 本のタイトルが背景の写真に邪魔されて表紙と背共に目立たないのが気になります。

 

 

 私は20代の頃東京でグラフィックデザイナーとして20数冊の書籍の装丁、デザインを手掛けましたが、その際最も心掛けたことは、書店や図書館に並べられた時に平積または書棚に並べられた場合の両方を考慮し、他の書籍よりもよりインパクトを強く、読者の目につき、探しやすいように注意を払っていましたので、今も自作本はできるだけ自分でデザインをしています。

 

 これは出版社サイドが配慮することなので、勝手なことを書いてすみません!

素晴らしい本に出会えてことに感謝し、お礼を申し上げます。                                                                                      有難うございました。

 

わらべ

 

 

 

 

 



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