カナダ日系史「Gateway To Promise」翻訳チーム近況-9-

10月半ばに二年半ぶりの訪日をした。

 

いつものことながら、日本行きは目一杯の仕事を溜めて出かけるため、到着早々動き出し忙しい日程をこなすことになる。今回も例外ではなく、今のプロジェクトである「Gateway to Promise」の翻訳について、折りあるごとに宣伝し人々に知って頂く努力をした。

 

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丁度私の日程が「海外日系人大会」の開催日に合わせることが出来たため、懐かしい人々との再会があったのは何よりだった。

中でも、昔トロントの日本国総領事館の領事であった田中克之氏にお会いできたのは嬉しかった。現在は公益財団法人 海外日系人協会の理事長になられてご活躍である。未だにカナダのことについて強い興味を示して下さっていることは嬉しいことだった。

 

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この大会には毎年外務大臣が出席するのだが、今年は岸田外務大臣が来られ乾杯の音頭を採った。

 

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大会には東京の観光が含まれるプランもあり、今年は築地市場の見学であった。

軒を並べる小さな屋台風の食べ物屋さんの活気ある雰囲気に圧倒された。

 

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豊洲に移転する問題が暗礁に乗り上げ大きな問題になっているが、それでも連日訪れる人が後を絶たない。

 

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東京のカナダ大使館に「Gateway to Promise」の本を寄贈すために表敬訪問し、翻訳プロジェクトについて説明をする。

日本語版(右)が少し出来上がっていることからそれも持参して紹介した。

 

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横浜にある海外移住資料館の図書館にも「Gateway to Promise」を寄贈。

館内には日本人の海外移住の歴史を物語るいろいろなディスプレイ(主に南米)があり、カナダのセクションも設けられていた。

 

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当時カナダで造られていたという鮭の缶詰

 

〜*〜*〜*

 

さて旅のもう一つのハイライトは、九州の最南端の町・枕崎市で開かれたトロント在住のソプラノ歌手柳田孝子さんのコンサートを聴きに行くことでもあった。もちろん地理的にここが日本の最南端ではないが、「JRが通る街」としては当市が日本の一番南に位置するという。

 

 

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JRの駅に建つ灯台には「日本最南端の始発駅」と書かれている

 

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日本食の旨味の元になっているかつお節の生産は日本一。そのままでは輸出出来ないことからフランスに工場を出したことで知られる枕崎のかつお節。市の職員のジャンパーをご覧あれ!

 

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23曲を歌い終えての柳田孝子さんと、伴奏をした鹿児島で活躍するピアニスト寺薗玲子さん。

三年前にもお二人の組み合わせのコンサートが開催され大変に評判だったことを受け二度目の公演となった。澄んだ歌声と軽快なピアノ伴奏で聴衆を魅了した一夜であった。

 

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この公演を企画したのはトロント在住の移住者ハ―ワード園枝さん(↑)。彼女自身「薩摩おごじょ」で、強い信念と行動力で2回目のコンサートを成功させたのである。

 

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また枕崎市は、街中に「青空美術館」と呼ばれるアートストリートが幾筋もあり、100体ほどの彫刻がそこここに設置されている。「カツオ節」と「アート」このまれなる組み合わせの妙味がこの町に人を呼び込む一因になっているようだ。

 

〜*〜*〜

 

この後私は一行と別れ、「1877年に日本からカナダに最初に渡った人物」と言われている永野万蔵の生まれ故郷である長崎県の口之津という田舎町に足を向けた。鹿児島から新幹線で熊本へ行き、島原までフェリーに乗り、その後は一時間半もローカルバスに揺られての長旅であった。

 

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口之津歴史民族資料館に飾られているカナダの国旗と万蔵関連のディスプレイ。

 

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資料館には、カナダへの日本人移民第一号と言われる万蔵に関する資料が集められているが、彼が確かに「1877年」にカナダに渡ったかどうかという記録はカナダ側には残っていない。

 

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万蔵の墓は故郷の太月山王峯寺にある

 

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ここはまた昔キリシタンの多かった土地でもあり1500年の中頃には教会があったと伝えられている。これはその跡地。

 

〜*〜*〜

 

以下(↓)は、倉敷、高松、鎌倉、大船などの観光地巡りをした時に撮った楽しい思い出の写真である。日本を離れて暮らしていると、自然をうまく活かして造る「日本庭園の美」にことのほか目を奪われる。

 

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倉敷の町中の日本庭園

 

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鎌倉では、着物をレンタルし人力車でお寺や観光スポットを廻るツアーがはやっているとか。

 

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鎌倉「お香」を売る店の前庭

 

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鎌倉のお寺のうっそうとした竹林

 

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鎌倉の遺跡を自主的に黙々と掃除するおじいさん

 

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たおやかな顔をした大船(神奈川県)の観音さま

 

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知覧の農家、今頃の季節には、秋の風物詩である柿の木に実が幾つか残っているのが散見され郷愁を誘う

 

さて忙しくも楽しい、そして有意義な訪日の後カナダに戻ったものの、まだ残りの翻訳本の仕上げという大きな仕事が待っている。クリスマスや年末年始の忙しさの中で、どのように仕事をこなして先に進もうかと頭を悩ませながら、徐々に日常生活の雑事に引き戻されている。

 

 

 

 

 

 

 

 



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